2013年12月23日月曜日

冬至

子どもって、質問が大好きですよね。

「ねぇお母さん、好きな食べ物なに?」とか
「好きな色はなに?」とか。

「好きな歌はなに?」なんて聞かれて
考え込んでしまったことも。

昨日は寝る前に娘から「好きな空の色は?」と聞かれました。
私が答えるよりも早く「ミキは夕焼けの空の色が好き!」と娘。

「お母さんも夕焼けの色が好き。でも朝焼けも好き」
「朝焼けってなに?」

「夜から朝になるときの空。早起きしたら見られるよ」
「えー、早く起きられなーい」

でも、よく考えたら今は一年で一番夜が長い季節。
今朝の鹿児島の日の出時刻は7時14分でした。
早起きしなくても見られるけど…
冬の朝は朝焼けの美しさより、
布団の中のぬくもりの方が魅力的なようです。

2013年12月3日火曜日

クリスマスピラミッド

情報誌「VISA」の12月号にドイツ・ザイフェンの特集が掲載されています。

ドイツ東部、エルツ地方のザイフェンは“おもちゃの村”として知られ、
クリスマス時期には多くの人がこの村を訪れるのだそうです。

我が家にも、エルツ地方で作られたであろう
小さなクリスマスピラミッドがあります。

 
15年ほど前、呉服町にあったおもちゃ屋さんでみつけました。
いつのまにか、そのお店もなくなっていましたが。

クリスマスピラミッドは、木製のキャンドルスタンドです。
キャンドルを灯すと温められた空気が上昇してプロペラを回し、
それに合わせて小さな人形たちもくるくる回ります。

当時5歳だった甥っ子へのクリスマスプレゼントにしよう
と思って購入したのですが、渡しそびれて今に至ります。

それから8年間、一人暮らしだった私はクリスマスが近づいても
ツリーの飾りつけをする余裕もなく、このピラミッドを玄関に置いて
申し訳程度のクリスマス気分を味わっていました。

小さなウサギの耳がとれてしまって、
ちょっと古くなってしまったピラミッドですが、
今、我が家の子どもたちのおもちゃとして活躍してくれています。

二人の子どもたちは、炎の力に頼ることなく、
ふうふう息を吹きかける人力(風力?)でプロペラを回すのです。
それもまた、アリかなと。

情報紙「VISA」は、お仕事で知り合った方が、
わざわざ持ってきてくれました。Sさん、ありがとうございます。

2013年11月11日月曜日

まだ11月ですが

お店のクリスマスツリーも、少しずつオーナメントが飾られて
だんだん見栄え良くなってまいりました。

おもちゃ屋ma*mangoは初めてのクリスマスを迎えようとしています。

今年の4月にオープンしてそろそろ7カ月。
人間でいえば、ようやくお座りができるようになる頃です。
そんなわけで、おもちゃ屋なら一年で一番の繁忙期が近づいているというのに、
当店はまだまだのんびりしております。

「クリスマスが近づいてきたらお店忙しくなるかなぁ?」と呟く私に
「なんで?」と娘。

「…サンタさんがお買いものに来るかもしれないじゃん」
「お母さん、サンタさんは夜来るんだよ。お母さんのお店は夕方までしか開いてないじゃん」

「お昼に変装して来るかもしれないよ」
「じゃあ、おじいさんが買い物に来たら『サンタさんですか?』って聞いてみたら?」

「絶対『違います』って言うよー」
「でも、サンタさんにはお髭があるからわかるよ!」

そうね。わかるかもしれないね。
だから「サンタさんですか?」なんて聞かないようにしましょうね。


 

2013年10月31日木曜日

古いオーナメント

私が結婚する前から使っている書類入れ。
その引き出しの中に、写真のオーナメントが入っていました。
いまから18年前に、購入したものです。



ずっと引き出しの中に入れっぱなしだったのですが
今年から、またツリーに飾ろうと思います。

そういえば、先日、あるお客さまがいらして
おもちゃをいくつか購入してくれました。

「全部で○○円になります」とレジを打ちながら、
なんだか笑いがこみあげて、
こらえきれずにクスクス笑っていたら
「逆だから?」とお客さまに言われました。

そう、私が客だったんです。18年前は。

2013年10月10日木曜日

ジャック・オ・ランタン

先日、与次郎ヶ浜のおいどん市場で
「栗坊」というミニカボチャを見つけました。

大きなカボチャを一つ使い切るのは大変ですが、
このくらいなら食べ切りサイズでちょうどいいですね。

それに、一度ジャック・オ・ランタンを作ってみたかったので
このミニカボチャで試してみようと思い、二つ購入しました。

まず、それぞれ電子レンジで3分ほど加熱。
やわらかくなった中身をスプーンでくり抜いて、
マジックで書いた顔をナイフで切り取れば出来上がり。

意外と簡単にできちゃいました。
 

夜、寝る前にキャンドルを灯してあげると、
「ハロウィンだ!」と子どもたちも大喜び。
 
熱いから気をつけてね。と注意しながら
しばし仄かな明かりを楽しみました。
 
最近では料理の際も「火」を使うことがないので
家の中の「火の気」なんて仏壇ぐらいですもんね。
↑それも我が家ではなく祖父母の家ですが。
 
さて、このジャック・オ・ランタン。作ったはいいのですが、
翌日にはもう腐敗が始まってしまっていました。
長持ちさせる方法はないのかな、と調べてみたのですが
やはりいずれは腐るものらしいです。
 
「あえて腐らせて更なる恐怖を演出する」という手もあるそうですが
それは避けたいと思います。
 
ちなみに、カボチャの中身を使った料理は、ポタージュスープ。
圧力鍋とミキサーであっという間にできる、我が家の定番料理です。

2013年10月8日火曜日

リンとシン

おもちゃ屋ma*mangoにはオリジナルキャラクターがいます。

 鹿児島でキャラクターデザインをされている
こじかじこさんが生み出してくれました。

ちゃんと名前もあります。
ねずみの女の子『リン』と、うさぎの男の子『シン』。

お店の看板になっています。

 

オリジナルのバッジとキーホルダーにもなっています。
 
いつか、この子たちのぬいぐるみを作って売り出したいという
ひそかな野望もあります。
 

「着ぐるみ…」←オーナーの呟き。

2013年10月3日木曜日

心を開くカード遊び

昨日の夕方、NHKの「情報WAVEかごしま」でカタルタが紹介されていましたね。

先月、開発者の福元さんが当店へいらっしゃったとき、
「カタルタを使うことで自己開示がやりやすくなる」
という話をしてくれました。

心を開いて会話するということが、初対面ですぐにできる人と
それができるようになるまで1年かかる人もいますよね。

会話の流れは、声の大きい人や発言力のある人によって
方向づけられることがほとんどです。

それを、対等な条件に持っていけるのがカタルタなのだと。

なんだかすごく腑に落ちる感じがしました。
だから、偶然インターネットでカタルタの存在を知ったとき、
まず私自身が「これいい!」と即座に思ったんですね。


我が家では今のところ「こどもカタルタ」を使って娘と遊んでいます。

カードをめくりながら桃太郎の話の続きを作ったところ、
思いもよらぬ展開に娘も私も大笑い。

読み慣れた絵本も、ページをめくる前にカードをめくれば
いつもと違った楽しみ方ができます。

そうやって遊びながら、娘の言葉の使い方や発想の奇抜さに
驚いたり感心したり。

子どもたちがもう少し大きくなったら、カタルタで
「7ならべ」をしながら語ってみるのも面白いかもしれませんね。

2013年8月31日土曜日

待つ

「子育てって『待つ』ことだと思います」。
以前、鹿児島市の市民講座を受講していたときに
読み聞かせの先生がそうおっしゃっていました。
二人の子育てしていると、その言葉をよく思い出します。

2歳の息子は、今なんでも自分でやりたがる時期。

しかし何をやるにも時間はかかるし危なっかしいし。
急いでいるときなんかは、できれば手を貸してあげたいのですが、
自分でやりたがるということは自我の芽生え。
ここで「やりたい気持ち」を踏みにじると後で大変なことになりますよ!
と育児書などに必ず書いてあるので、時間の許す範囲で見守ります。

先日、息子は着替えを自分でやると言い出しました。
ズボンならなんとか自分で脱いで(脱ぐまでかなりの時間を要します)
自分で着るところまでできるのですが(何度もやり直すのでこれも相当時間がかかります)、
Tシャツを脱ぐのは初めての挑戦です。

まずは裾をひっぱってモゴモゴもがいていました。
ここはやはり見守るところですね?
「がんばって!」と声をかけた途端。

「できないよー」。

え、あきらめるの早すぎませんか?
確かに、それは無理だなと母も気づいてはいましたが。

自分で全部お着替えが出来るのはいつだろう。
その日が来るのも、ゆっくり待ちましょうね。

2013年8月22日木曜日

月は東に日は西に

夏季休暇中、坊津と笠沙を訪れました。
海を怖がる息子が、なんとか海に親しんでくれないかと願っての家族旅行です。

母の頭の中にはセンス・オブ・ワンダーの言葉が渦巻いていますから。

幸い、坊津の美しい海のおかげで、当初かなり海水浴を嫌がっていた息子も
帰る頃には「きもちいー!」と笑顔で言ってくれるまでになりました。
それだけでも来た甲斐があるってものです。

笠沙では、夕方サンセットクルーズに出かけました。
このとき、「月は東に日は西に」と呟きたくなる光景を目にしたわけです。
本来は、春の情景を詠んだ句なのですが。

 
水平線に太陽が近づく頃、東から月が昇り始めました。満月まで、あと2日という月齢です。
このように、月と太陽が真逆の位置にあるとき、月はだいたい満月の頃になります。
 
春でも夏でも、太陽が沈むとき東の空に昇る月は満月と決まっているのです。
知りませんでした。
 
笠沙は古事記にも記載されている神話の里だからでしょうか、
黄昏色の西の空と、丸い月が浮かぶ東の空、
なにかしら神々しさを感じる風景でもありました。
 
そして、夕食のあとには望遠鏡で星空観測。
翌日は夜明け前に起きて定置網漁の見学。
初めての体験もいろいろあった今回の旅行で
子どもたちが何を感じたかはわかりません。
 
ただ、いつも忙しそうにしているお父さんとお母さんと
ゆっくり過ごせたことが一番うれしかったようです。
 
母は、旅行から帰ってさっそく科学館のパスポートを作りました。
月や星の動きについて、もうちょっと知っておかなくちゃ。
 
 

2013年8月12日月曜日

ぐらぐらオーリー

「お母さん、うちのオーリーどこに行ったの?」

オーリーというのは、木製の小さな起き上がりこぼし、「ぐらぐらオーリー」のことです。
娘が生まれて5ヵ月ぐらいの頃に購入しました。

ようやく寝返りができたばかりの娘は、オーリーがお気に入りで、
手をにぎって振り回したり、とんがり帽子をちゅうちゅう吸ったりしてよく遊んでいました。
もちろん、息子もオーリーとよく遊んでいました。
二人のお気に入りだったオーリー。

「ごめんね、お母さんお店に持っていっちゃった」。
「なんで?オーリー大好きだったのに!」←少し涙目。

オーリーを振り回して遊んでいた頃の記憶があるとは思えませんが、
ずっと傍にあったおもちゃだから愛着があったのでしょうか。

もう遊ばなくなったし、部屋の隅っこに置きっぱなしだったし。
だから二人のおもちゃとしての役目は終えたのかな、と思ってしまった母は、
サンプルとしてお店の商品棚に飾っていたのでした。本当にごめんなさい。

お店で新しい箱からもう一人のオーリーを取り出し、
「うちのオーリー」はやっぱり我が家に持って帰ることにしました。

「オーリー、連れて帰ってきたよ」
そう言って娘にオーリーを渡すと、にっこり笑い、そしてまたほったらかしています。
やれやれ、と思いながら我が家でオーリーを飾る場所を探す母です。


 

2013年8月9日金曜日

しつけ

最近、息子から「おかあさんは、おこりんぼー」と、毎日言われています。
そりゃあ、2歳の息子に対して怒りたくなることは山ほどあるわけですから
(食事の途中で遊びだす、片付けてるそばから散らかす、お風呂を嫌がる、お姉ちゃんに蹴りをいれる等々)、
にこにこ笑ってばかりもいられないのです。

「こらっ!」と声を出すたびに息子から「おこりんぼー」とののしられ、
さらに娘からは「まだ2歳なんだから、優しく言ってあげて」となだめられ、
なんだかお母さんだけ悪者みたい。
まだ2歳…。そろそろしつけもしていかなくちゃと思うのですが。

「子どもはしつけの中で、いちばん好きな両親や先生が自分に課してくる要請と、自分の要求との対立に苦しみながら、そしてその中で親や先生との共同生活をどう創り上げてゆくかに悩みながら、人間の生き方の基本を学んでゆきます。」(幼児期―子どもは世界をどうつかむか―/岡本夏木著)

子どもの要求を無視して、ただ言うことを聞かせるだけでは、
「子どもが大人に敗北していく屈辱の歴史」をつくることになってしまうのだそうです。
かといって、子どもの要求を受け入れてばかりはいられません。

ではいったいどうすればいいのか。
親の要請に子どもが「従う」のでも「背く」のでもない、
「その他」の方法を、状況に応じて親も一緒に考えなければなりません。
つまりそれが「共同生活をどう創り上げてゆくか」を考えていくことになるのでしょう。
難しいですね。「おこりんぼー」の母は、安易な方法しか思いつきません。

子どもがしつけを受け入れ、
いずれは自らの考えで正しい行いを選ぶようになるために必要なのは、
子ども自身の「誇り」であり、「自尊心」だと岡本氏は言っています。

「子どもがよいことをした時、人間的な親は、それを形式的に「ほめる」よりも、自分自身が喜びます。親が自分の行為を喜んでくれること、これほどうれしいことはありません。そして、「自分はオ母サンを喜ばすことができる人間なのだ」という子どもなりの自覚、これこそが、しつけから抜け出し自らの自立性をうちたててゆく、もっとも大きな拠りどころとなるものなのです。」

寝る前に息子が「おかあさん、だいすきー」と言ってきました。
「おこりんぼーなおかあさんでも?」と、嫌味っぽい返事をする母に
「うんうん」と頷く息子。横で娘も頷いています。
これほどうれしいことはありません。

「今度からは怒らないようにがんばるね」。
なんだか私が子どもたちからしつけられているようです。

2013年8月2日金曜日

センス・オブ・ワンダー

「子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。」
(「センス・オブ・ワンダー/レイチェル・カーソン著」より)

「センス・オブ・ワンダー」は、著者と幼い甥っ子が
海や山で体験したことをもとにして書かれたエッセイです。
この本でレイチェルは、自然に触れて驚いたり感動したりする心が、
「もっと知りたい」という探究心につながると言っています。

夏休み、海とか山とか川とか、自然の中で子どもたちとたっぷり遊びたい。
と考えている親は多いのではないでしょうか。

できれば我が家でも子どもたちと自然を満喫すべくどこかへ出かけたいのですが
、夫婦それぞれがお店を持っているため、なかなか遠出もできず。
日々の暮らしの中で、夕暮れ時に猫の額よりもさらに小さい花壇で
義母が育てている草花に触ったり、
寝る前にベランダから夜空を眺めたりするのが、
わずかばかりの「自然と親しむ」時間だったりします。

本棚のセンス・オブ・ワンダーに目をやっては、
「はぁ~」とため息をつく母です。
しかし、都会で暮らしていても自然の神秘を感じることはできる
とレイチェルは言います。

「台所の窓辺の小さな植木鉢にまかれた一粒の種子さえも、芽をだし成長していく植物の神秘について、子どもといっしょにじっくり考える機会をあたえてくれるでしょう。」


キッチン菜園に失敗して枯れてしまったハーブたちの鉢が放置されたままの我が家ですが、
それもまた自然の神秘です。

2013年7月27日土曜日

積極性を育むために

娘の通っている幼稚園は「モンテッソーリ教育」を実施しています。
実を言うと幼稚園を選ぶとき、何も考えず「家のすぐ近くだから」
という理由で、他の幼稚園と比較検討することもなくそこにしました。
入園間近にようやく資料を見て、はじめてモンテッソーリ教育を実施していることを知った
という呑気な母です。

モンテッソーリ教育ってどんなことをするんだろう? 
と思っていたときに図書館で見つけたのが「子どもは動きながら学ぶ」という本です。
20年以上前の本ですが、モンテッソーリの考え方がわかりやすく書いてあり、
娘が幼稚園で行っている「お仕事」の意味もなんとなく理解できました。
さらに、心に留めておきたい言葉も。


「子どもは困難に直面したとき、それから逃げることよりもそれを乗り越えることを本能的に望みます。そして、できるようになるとうれしくてうれしくて何度もくり返します。」
「意識して体が動かせるか動かせないかは、肉体的な洗練というより、精神面の洗練という点ではっきりした違いを現わしています。」(「子どもは動きながら学ぶ」より)



赤ちゃんや子どもが、それまでできなかったことができるようになるとき。
例えば、寝返りができるようになったり、
歩けるようになったり、
物がつまめるようになったり、
丸が描けるようになったり…。
そのたびに親はうれしくなるものですが、本当は赤ちゃん本人が一番喜んでいるのですね。
その達成感が自信となり、あらゆることにチャレンジしていく積極性を育んでいくのだとか。

というわけで、握る、つかむ、ひく、押す、落とす、
開け閉めする、めくる、はがす、出し入れする、
はさむ、回す、くっつける、かける、はずす等々、
赤ちゃんが指や手を使ってやりたがる動作は、
本人の気が済むまで充分にやらせた方がいいようです。

もっと早く読めば良かったな。
娘や息子が赤ちゃんの頃は「やめてやめて!」が
口ぐせだったような気がします(今は「はやくはやく!」)。
いや、読んでも言ってますね、やっぱり。

2013年7月22日月曜日

木んぎょすくい

先日、鹿児島市の照国神社のお祭り「六月灯」へ家族で出かけました。

娘に「お祭りで何する?」と聞くと、真っ先に「金魚すくい!」とのこと。
これはやはり、避けて通れない道なのでしょうか…。
お世話できるかな? 金魚さん生きてるんだからね、と言い聞かせながらトライ。

残念ながらすくうことはできませんでしたが、
赤い金魚と黒い出目金をもらって帰りました。
しかし、金魚鉢も水槽もない我が家。
フックス社のクリアバケツに2匹の金魚をはなしてみると、
子どもたちは興味深そうに金魚を観察しておりました。

が…数日後、金魚さんたちは遠いところへ旅立ってしまいました。
金魚さん、かわいそうだったね。としょんぼりする子どもたち。そして、

「本当は、木のきんぎょすくいがやりたかったの」と娘。えっ?


それは今年1月、宮崎市で行われた「森のおもちゃとアート展」で
娘が出会った『木んぎょすくい』。

 
ヒノキで作られた『木んぎょ』を昔ながらのポイですくいます。
このとき、娘は上手に数匹の木んぎょをすくっていました。
「すごいね!」とみんなから褒められたのが記憶に残っていたのでしょうか。
それに、よく考えたらこれが娘にとっての初めての金魚すくいだったわけですから、
「きんぎょすくい=木んぎょすくい」と思っていたとしても不思議ではないわけで。
 
「またやりたいなぁ」とつぶやく娘を前に、
「木のきんぎょすくい屋さん、そう簡単には出店しないんじゃないかなぁ(汗)」
と大人的な返事をしてしまう母です。

2013年7月18日木曜日

赤ちゃんとフエ

先月の話ですが、東京の早稲田大学で行われた
「世界おもちゃサミット」に参加してきました。世界おもちゃサミットとは、

「世界のおもちゃメーカー、研究者、おもちゃミュージアム関係者が集い、おもちゃや遊びのもつ可能性を考え、世界平和を目指すための世界初のおもちゃ会議です」(パンフレットより)

というわけで、いろいろな方々のスピーチを聞くことができました。
中でも印象に残ったのは、早稲田大学の教授でいらっしゃる大藪泰先生のお話です。
それは、赤ちゃんが「物の意味」をどのように学んでいくのか、という話でした。

1歳のお誕生日をまぢかにした男の子の前でお母さんが笛を吹いてみせるとき、男の子は「笛」に「息を吹きかけた」から「音がした」と理解するだけではありません。

彼は、お母さんが笛を「吹こう」として吹いたことに真っ先に気づくのです。

笛は口で吹いて奏でるものだという意味に気づくだけではなく、その笛は、お母さんと意味を共有した笛であり、「吹いて音を出すためにつくられた物」という文化的意味を持つ笛になるのです。

↑だいぶ省略してしまいましたが、こんな話です。
その「文化的意味」とやらに気づくことで、
人の世界は動物の世界とは全く異なるものになるのだそうです。

おもちゃは意味を込めて作られています。
赤ちゃんは、人を媒介にしておもちゃに関わっていきます。
このとき、赤ちゃんと大人が一緒に同じものを見るということも、
赤ちゃんの発達に大きな影響を与えているのだそうです。


さて。
そういうわけで、東京一人旅を終えて翌日帰路につこうと新幹線乗り場へ行くと、
そこに滅多に見ることができないという黄色い新幹線が停まっていました。
新幹線好きの息子や娘がいたら、どんなに喜んだだろうか!
とテンション上げながら、一人で写真を撮りまくり、すぐさま主人へメール送信。

私も、子どもたちと一緒に見て、ドクターイエローの意味を共有したかったわけですね。


 


2013年7月11日木曜日

メッセージ・トイとしてのおもちゃ

「ざるかぶり犬」という張り子の犬のおもちゃがあります。
これは東京おもちゃ美術館の館長でいらっしゃる
多田千尋氏のお気に入りのおもちゃのようですが、
江戸時代の人気玩具で今でも郷土玩具として販売されているそうです。

赤ちゃんのカンの虫をザルですくって封じ込めるおまじない、
あるいは、ザルは水を通すことから鼻づまりを治してくれる玩具と言い伝えられています。
また、「竹のザルをかぶる犬→竹冠に犬→笑」とし、
笑いの絶えない家庭を願って飾る縁起物でもあったそうです。

愛知県豊川市には、六枚の羽根をもつ風車が郷土玩具として残っています
。六つの羽根に俵の絵を描き、豊作を願うとともに
「六俵(むひょう)→無病(むびょう)」として、子どもの無病息災を願ったとか。

山幸彦の釣り針を飲み込んだ鯛がモデルとなった鹿児島の郷土玩具「鯛車」も、
鯛の赤い色は幼児の悪病を退散させる力があるといわれていますね。

ロシアでは、昔から男の子が1歳になると馬に乗せる風習があり、
時代の変化とともに1歳の誕生日に馬のおもちゃを贈るようになったそうです。
馬は子どもたちの健康のシンボルであり、
こちらも元気でたくましく育ってほしいという親の気持ちが込められた風習です。

病気になっても医療に頼れない時代のおもちゃは、
子どもの遊び道具というだけではなく、
健康であってほしいと願う親からのメッセージ・トイでもあったのですね。

もちろん、今の時代も赤ちゃんや子どもに与えられるおもちゃには贈った人からの、
そしてそのおもちゃを作った人からの、
さまざまなメッセージが込められているのだと思います。

そういえば、私が娘へのファースト・トイに選んだのは
ヘラー社の動物をモチーフにしたモビールでした。
何かを想ってそのおもちゃを選んだのか…よく憶えていませんが。
でも、そのモビールを見上げていた赤ちゃんだった頃の娘の眼差しは
しっかり憶えています。

2013年7月5日金曜日

子どものストレス

昨日、娘の通う幼稚園で発達支援施設の先生がお話をしてくれました。

4〜5歳ぐらいまでの子どもにとって、
毎日の食事で栄養をとることはもちろん大切なことなので、
食べ残しをしたり好き嫌いがあるとお母さんたちは気になりますよね。

でも食事の際に気をつけてほしいことは他にもあります、とのことでした。

小さな子どもは、まだ言葉でうまく自分の気持ちを表現できないので
心に感じるストレスが摂食障害という形で表れることも多いのだそう。

いつもより食べないなぁと思ったら、
「どうしたの?」と声をかけて子どものストレスの原因を探ってみてほしい。
というようなお話でした。

確かに、娘に関しては思い当たるケースが。不機嫌そうに食事しているとき
「なにかあったの?」と聞くと、必ず「あのね」と心のうちを話しだします。
大人からすれば「そのくらいのことで」というような内容だったりしますが。

ちなみに、息子は毎日あんまり食べません。
「あれもストレスか?」と主人。
いや、あれはただの食わず嫌いだ。

2013年7月2日火曜日

ma*mango(ま・まんご)って?

「店名の由来は何ですか?」と聞かれることがあります。

「大好きなフルーツがマンゴーなんです」。
というのは事実ですが、そこから店名をとったわけではありません。


先日、お店の前を小学校時代の同級生が通りかかりました。
久しぶりに会った彼女は、なによりも先に
「看板見て、『ままんご』って懐かしい!って思ったのよー」
と言いました。

鹿児島弁なんだと思います。でも、
特定の地域の限られた世代でしか通用しない言葉のようです。

それは私たちが小学生ぐらいの子どもだった頃。
友達同士で遊ぶとき、まだ小さい弟や妹を連れてくる子がいます。
すると友人たちは、そのちびっこたちを「ままんご」と呼んで
一緒に遊んであげていました。

鬼ごっこをするときも、かくれんぼをするときも
「ままんご」をつかまえてはいけないというルールがあったのです。
大人から教わったわけでもない子どもの世界のルール。


おもちゃ屋ma*mangoには、
そんな「ままんご」たちのためのおもちゃがたくさんあります。
ちなみに、お店の場所は私が通っていた小学校のすぐ近く。
今の小学生は「ままんご」なんて言葉、もう使ってないかな?

2013年6月27日木曜日

クリックというおもちゃ屋さん

大好きなおもちゃ屋さんがありました。
もう20年近く前から、甥っ子、姪っ子、友達の子どもたち、はては近所の赤ちゃんと
ことあるごとにそのおもちゃ屋さんでおもちゃを買ってはプレゼントしていました。

それまで見たこともなかったヨーロッパ製の美しいおもちゃたち。
シンプルな仕掛けの木のおもちゃで甥っ子が何度も何度も遊んでいるのを
微笑ましく思いながら眺めていました。

さて。結婚が随分遅くなってしまった私が高齢出産でようやく娘を授かり、
やっと我が子のためにあのおもちゃ屋さんで買い物ができるよ!
とワクワクしながらそのお店を行くと…

なんと、その店は消えてしまっていたのです。


あまりのショックで言葉もない。
そのショックが、4年後に自分のお店をオープンさせる原動力になったわけですが。

大好きだったおもちゃ屋さんは「クリック」という店でした。
いま、私のお店にもクリックさんのファンだった方々がいらっしゃいます。
もう、お子さんは木のおもちゃで遊ぶ年頃ではないかもしれませんが。


2013年6月25日火曜日

ブログをはじめてみましたよ

ここ数年、キーボードを叩くことがめっきり少なくなっています。

二人の子どもたちに振り回されて?
それともやりたいことが他にありすぎて?

でも、4月にお店をオープンしたことで逆に
自分の時間ができるようになったかも。

お店のことや子育てのこととか、これから
少しずつ書いていきたいなと思います。