2015年6月1日月曜日

「雨でも雪でも」

5月の週末、2回ほど子どもたちと喜入のグリーンファームへ
遊びに行きました。

野菜の収穫体験やそば打ち体験など、とても楽しかったのですが
生憎2回とも、雨でした。

レインコートと雨靴、さらに傘をさしながら
畑でニンジンやタマネギの収穫をするのもどうかと思うのですが
子どもたちはそんなこと気にしないのです。

収穫が終わったら、子どもたちはアスレチック広場へ
走って行ってしましましたよ。雨なのに。

しょうがないので、子どもたちが遊び疲れるまで
雨宿りしながら待っていたら、風邪ひいちゃった。
子どもたちは元気なのに、私だけ。

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「雨でも雪でも」(南日本新聞「南点」 平成26年5月23日掲載)

 雨の休日、「公園で遊びたい」と言いだした子どもたち。「雨ですよ?」と言いかけて、何かの本で読んだフィンランドの子どもたちのことを思い出してしまった。フィンランドでは寒さのせいで外遊びを諦あきらめていては、冬の間ずっと外に出ることができない。だから子どもたちは防寒服を着て極寒の雪の中で遊ぶのだ。小雨ごときでひるんではならぬ…と思ったわけではないけれど、確かに一日中家の中では退屈だろう。近くの公園へ行ってみることにした。

玄関でレインコートと長靴に身を包むと、もうそれだけで子どもたちはうれしそう。誰もいない公園に着いた途端、キャアキャア声をあげながら遊びだした。古い映画で、男の人が雨に濡れながらバシャバシャとうれしそうにダンスするシーンがあったが、まさにそんな感じだ。

 1952年公開の「雨に唄えば」は、無声映画からトーキーへと移行する時代の映画界を舞台にしたミュージカル。クスリと笑えるユーモア、名曲と楽しいダンスのオンパレードで今なおファンが多い不朽の名作だ。

 話の途中で突然歌い出すミュージカルに戸惑いを感じていた頃もあったけれど、子どもと一緒に観るならミュージカルはぴったりだろう。「オズの魔法使い」や「メリー・ポピンズ」など、親子で楽しめる名作は数えきれない。なにより、子どもたちは歌が大好き。昔から、毬つきをするときも、縄跳びをするときも、どちらにしようか決めるときも歌を歌っているのだから。

 雨の公園もいいけれど、こんな日は映画を観ながら歌うのもいいんじゃないかな。そんなことを考えながら公園ではしゃぐ子どもたちを眺めていたら、はしゃぎすぎた息子が水たまりに倒れ込んだ。小雨ごときと見くびってはならぬ…。びしょ濡れの息子を大慌てで連れて帰りながら、フィンランドには住めそうもないなと悟った。

 しかし、もし鹿児島に雪が降ったらフィンランドの子どもたちとは逆の理由で外に出たがるんだろうな。そして、歌いながら雪だるまを作るんだろうな。

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